今年の夏休みは2泊3日の日程で静岡県下田市に遊びに行きました。

下田市はいくつも海水浴場がありますが、その中で最も大きく、白い砂と青い海の美しさで人気が高いのが「白浜大浜海水浴場」です。
その海岸で家族と共に2日目に泳ぐ予定だったのですが、台風13号接近の影響で波が高く、残念ながら下田市全域で遊泳禁止となってしまいました。

せめて海岸の美しさだけでも見に行きたかったのですが、他の予定を入れてしまい叶わず。
仕方なく、私一人で家族をおいて3日目の早朝に行ってみることにしました。

最近は旅行や出張があると、旅先でいつもと違う景色を眺めながらランニングをする、「旅ラン」をするのが常になっています。
今回の旅ランは、道の駅「開国下田みなと」をスタート・ゴール地点として、海岸線の美しい景色を楽しみに出発しました。

白浜大浜海水浴場の近くには、「白濱神社」という神社があり、海岸にある鳥居は伊豆屈指の日の出スポットといわれています。
鳥居越しのに見る日の出を拝んで帰ってくることにしました。

出発地点の開国下田みなと

なんと、すでに日の出でした!
朝起きる時間が遅かったかもしれません。
もうこの時点で鳥居から見るのはあきらめました。

しかし朝日に向かって芝生と海に挟まれた道を走るのは気持ちよかったです。
旅行の疲れも吹き飛びました。

このあたりは朝から旅行者も地元の人も多く、散歩をする人や釣りをする人を見かけました。
ここから海沿いの道をまっすぐ走っていくと、「松陰の小径」という細い道に入ります。

松陰の小径と弁天島

吉田松陰が金子重輔とともにペリーの黒船への密航を企て、弁天島へ向かう際に通ったとされる遊歩道です。

その弁天島までは地続きで行けました。

波に削られた地層を間近で見ることができます。
ところがこのまま進むと、目的の白浜大浜から遠ざかってしまうことに気づきルートを修正しました。

玉泉寺と旧アメリカ総領事館

ルートを修正してすぐ見つけたのが玉泉寺というお寺でした。

こちらの本堂(写真右)は日本初のアメリカ総領事館として使われたそうです。
タウンゼント・ハリスが約3年ほど使用したとのことです。
隣接する墓地には、黒船の乗組員のお墓もありました。

自分がなんとなく走っていた道で、偶然にも日本開国の歴史ドラマが展開された重要な場所に出くわしました。

残念ながら朝食の約束の時間まであまり余裕がなかったので、すぐに出発しました。

外浦海水浴場と白浜大浜海水浴場

その後はアップダウンの道が繰り返されます。

坂の頂上からは「外浦海水浴場」、次いで「白浜大浜海水浴場」が見えてきました。

外浦海水浴場
白浜大浜海水浴場

この辺りから強い向かい風が続き、たまに吹く突風には帽子を持っていかれそうになりました。
遠くにあるはずの台風13号の影響の強さを感じます。

それでも朝焼けに照らされた海と空は美しく、旅ランの醍醐味を感じられます。

白浜大浜沿いの道は、風で飛ばされた白砂で埋まっており、砂浜を走るのと同じ状態でした。
「それならいっそ」と思い、波打ち際まで出て行って砂の上を走りました。

白濱神社

ようやく目的地まで辿り着きました。
気がつくと全身砂だらけでした。砂浜近くで強い風にさらされながら走っていたので当然です。
ここまでだいたい5kmほどで遠くはなかったのですが、計画性のないルートで、アップダウンの繰り返しや強風の影響で意外と疲れました。

この先に念願の「海岸鳥居」があるのですが、ここが最後の難関でした。

わかりやすい写真を残せなかったのですが、鳥居までの道がたびたび波に阻まれ、渡るのがためらわれました。
波が引いている瞬間を何度か確かめて、おそるおそる岩場を渡っていきます。
実はここでも強風に煽られていて、へたな動きをすると岩から落ちそうでした。

なんとか渡ることはできましたが、風を避けるために身をかがめながら鳥居まで近づきました。

昇り始めてしまった太陽をなんとか鳥居の中に収めるために、かなり低い位置から撮影しました。
風が強くてまともに立っていられなかったのもあります。

目的を達成できたと思ったら、もう宿に帰らないといけない時間です。
帰りは寄り道せずに、追い風に乗って気持ちよく走り切りました。

台風の影響で想定外の冒険もありましたが、「これぞ旅ラン」という楽しみ方ができました。